カリキュラム概要

18ヶ月間のカリキュラムの中、下記のスケジュールにて講義・プログラム等が組まれています。

全体の流れとして、理論と実践を織り交ぜることで、より実践的な知識を身につけるプログラム内容になっています。

※2017年度開始のコースから、15ヶ月または12ヶ月にコース期間を短縮するオプションが選べるようになりました。

 

プログラムの内容は年度によって異なります。

詳しくはOfficial Homepageをご覧下さい。

Manchester Business School Full-time MBA: programme overview

 

  


Core Courses (First Year Autumn & Winter Term)

 1. Marketing

とにかくフレームワークがたくさん出てきます。心してかかりましょう。とかくMarketingは消費者向けサービスや最終消費財に関わるものと思われがちですが、BtoBにだってMarketingは極めて重要であることをValue Creating Network理論によって教えてくれます。STP(Segmentation、Targeting、Positioning)、Product Life Cycle、Branding、Pricing、Marketing Mix、CRM(Customer Relationships Management)等々、基本的な所は全てカバーしていて、マーケティング初心者でもきちんとMarketingを理解できるように導いてくれます。

 

2. Leadership

この講義はRobin Martin教授によるLeadership理論等、Leadershipを理解するためのFramework等を学びます。YuklのLeadership Organisationを用いて解説され、最終的にはキャリアを振り返って自分自身のリーダシップについて考えるきっかけになるよう教授から指導が行われます。

 

3. Accounting

コースはFinancial Accounting(FA)とManagerial Accounting(MA)の2部構成。

前半のFAはManchester Business Schoolが誇る名物教授、Peter Taylorによる講義です。そのウィットに富んだ語り口、両手をガーッと広げて迫って来る迫力をお楽しみ下さい。とかく退屈になりがちなアカウンティングですが、この授業は違います。学び自体はタフで、100ページ以上もあるTescoという英国スーパーチェーンの実際の財務報告書を題材に、P/L、B/S、Cash Flow Statementの理解・分析の仕方(DuPont System等)を学んで行きます。加えて、IAS・IFRSなどの会計規則に照らし固定資産や無形資産の償却ルール、企業福祉やリース固定資産の評価ルールなどの実務的内容の理解も求められます。

 

後半のMAは実務経験豊富な教授により、コストをいかに適正に事業部・製品群に振り分け、事業の利益性を適正に評価するかにあります。例えばコースの前半ではABM(Activity-Based Management)という人的・物的資源消費量に応じた製品間、工程間のコスト配賦ルールをフレームワーク的に学び、コスト配賦ルールの失敗がいかに新規製品の利益率を低く見誤らせ、従業員の士気低下、ひいては工場の存続にまで影響するかをCase Studyを通じて議論します。後半はコスト管理の文脈の中でTarget Costing、Transfer Pricingなどを学んで行きます。コース中課せられる多くの練習問題が、試験準備の助けにもなります。

 

4. Economics

10回の講義でミクロとマクロをカバーしますので、授業にスピード感があります。Economicsは、価格が上がると需要が減るという感覚的に当たり前のことを理論的に教えてくれますし、企業にとっての最大・最適生産量もグラフで可視化してくれます。独占・寡占企業の行動原理も理解できます。実際のビジネスは生き物です。必ずしもこんなに学問的かつ理屈通りには行かないかもしれませんが、良いベンチマークになりますし、経済ニュースの理解深化、ビジネスマンとしての共通語を身に着ける意義もあるでしょう。

 

5. Corporate Finance

企業の存続に欠かせない資金繰り、企業の成長に欠かせない投資、それら重要なBusiness Decisionに必要な理論を教えてくれるのがCorporate Financeです。授業は多数のCase Studyも交え、活気のあるものとなっています。NPV、CAPM、WACC等の概念をコアに、投資リスク算定、想定と実際のズレを考慮したScenario Analysis、株式・債権の評価方法、Venture Capitalの行動原理、Payout Policy(企業がFree Cash Flowをどう使うか)などをカバーして行きます。クラスメイトが一番苦労した科目がこれかもしれません。多少公式的なものが出てきますが、めちゃくちゃ難解では無い、という印象です。

 

6. People Management & Organisation

組織形態、組織文化、チーム構成、リーダーシップ、モチベーション管理といった観点から、理論およびフレームワークを通じて組織行動について学習します。やや学問的な側面が強いものの、各ケースは近年の事例に基づいており、より実践的な理解が求められます。コースの最後にはグループプレゼンテーションがあり、選定した2企業について、その類似点および相違点の考察、相違点についてはその長所短所を分析することになります。過去自分の所属した組織について、学習した理論を通して再認識することは興味深いですし、今後自分が所属する組織のあるべき組織、人事管理制度を考える上で有効です。

 

7. Strategy

Strategyは企業が進むべきベクトルを見失わないため必要ですし、Strategy無きルーティン(日々の業務)は惰性に流れ、成果を生み出さないものになりかねません。即ちStrategyは、企業の競争力に直結する訳です。授業は、いくつもの基本的フレームワークをおさえて行きます。SWOTのような基本に始まり、ご存じMichael Porterの5 Forces、“金のなる木”“負け犬”などで有名なBCGマトリクス、などなど。コースの最後は、Manchester Business SchoolのStrategy教授陣が提唱するReputation Managementが、いかに企業のイメージ向上を通じて競争力とサステナビリティに寄与するかを学びます。

 

8. Negotiation Skills

Negotiationsはとにかく実践が多い。MBAとして求められる実践での交渉力強化を目的とするこの科目は、いかにグローバルビジネスの中でwin-winの交渉を実施できるのかのスキルとノウハウを学べる基礎科目です。後半ではVCやPEファンドで長年の経験を持つMalcolm Smithや実業者達のメンターの元でビジネスプランを作り、実際にピッチングをすると言うチャレジングな内容になっています。最優秀チームはMBSを代表してヨーロッパビジネスプランコンテストに参加する資格が得られます。

 

9. Skills for Successful Management

グループワークの多い当校MBAにとって欠かせない、グループワークやリーダーシップ、プロジェクトマネジメントなどに関わる理論を学びます。ただし、この科目の単位の100%は後述するNot for Profit Projectによって占められますので、あくまでプロジェクトを円滑に進めるためのサポート的授業といった感じです。

  

10. Guest Speaker Series

一応コア科目の一つという扱いですが、アカデミックなものではありません。毎週1回、MBS Alumniを含めた英国国内企業のExecutiveを教室に招いて、実ビジネスでの成功体験、苦労話などにつき1時間程度のスピーチをしてもらうというものです。聞くだけではありません。毎回の講演の後には必ず批評文の提出が課せられ、これが単位取得のための採点対象になります。レポート自体は大した負荷ではありませんが、数十本の批評文を書くことになりますので、知らず知らずのうちにレポートを英文で批判的に書く練習をすることになります。ビジネス視野を広げ、ライティングの訓練にもなる、そんな科目です。

 


主なElective Courses (Second Year Summer & Autumn Term)

1. Business to Business Marketing

人気の教授Pete Naudeによる講義です。秋タームのマーケティングの講義はB to Cの内容がメインであるため、当該授業はB to Bのみに特化して学べる数少ない科目になります。ステークホルダーを効果的に巻き込むためのNetwork Pictureの概念、Market segmentationの手法、Relationship managementやPricingに関するケースディカッション等、幅広くかつ体系的に学ぶことができます。期の最後には、講義で得たスキルを使って、実際のクライアント企業から与えられたアサインメントに対して分析・提案を行います。

 

2. Venture Capital & Private Equity

PE Firmが如何にして投資家から資金を集めているか、またその資金を投資する先であるベンチャー企業を如何に評価し、選定するかを学ぶ授業です。Fransis教授とMalcom講師の2名からの講義は勿論、毎日異なるGuest Speakerがやってきて生の声を聞くことができます。Guest SpeakerはPE FirmのManaging Directorからアントレプレナーまで幅広く、毎回の授業がとても新鮮です。またNegotiationについてのケースもあり、価格交渉力を磨くこともできます。

 

3. Reflective Manager

分かりにくいタイトルの授業ですが、要は経営学概論です。経営の定義や、歴史、最近のアカデミックな議論等をエネルギッシュな講師が丁寧に教えてくれます。ジェネラルマネジメントやソフトスキルを勉強するよい機会となるでしょう。

 

4. Commercial & Contract Management

EPC等の大型プロジェクトにおいて、契約交渉やプロジェクトマネジメントの観点から、どのようにリスクマネジメントすべきかを学ぶ授業です。講義ではロンドンヒースロー空港やフィンランドの発電所建設に関わるプロジェクトのケーススタディが取り上げられ、日本のEPCマネジメントとは違ったプロジェクト運営の考え方が学べます。講師のDavid Lowe博士はプロジェクトベースのビジネスにおいて豊富な知識と経験があり、多様な業界から参加する受講者達からの質問にも明快且つ丁寧に対応してくれます。講義内容も実務に即した内容になっている為、今まで実務を通して得た知識や経験をアカデミックな観点より整理したい方には是非お勧めします。

 

5. Global Electives & Study tour

Autumn termの中には任意で受講出来るGlobal ElectiveやStudy Tourというものがあります。これは通常の選択科目と違いFull-timeの学生がGlobal MBAの科目を受講するというもので、その多くはマンチェスター以外の拠点で開講されます(2016年度はドバイ、香港、上海、マイアミ、サオパオロ、シンガポールで実施されています)。また、Part-time MBAからの受講者が多いため、グループワークやディスカッションでもこれまでと違った環境で学習する事ができます。

 

講義は三日間の集中講義となりますが、その分講義前にレポート及びケーススタディといった課題が課されるため、短期間に多くを学べるプログラムになっています。講義の質の高さもさる事ながら、Part-time MBAの受講者は比較的年齢層が高く、実務経験の豊富な方々と意見を交わせる機会になり、Full-timeからの参加者にとって有意義な経験となります。また、Exchange Programmeには参加できないが、英国外での学びの機会を持ちたいという方には絶好の機会となるでしょう。

 


Real Live Projects (First Year Autumn & Spring, Second Year Winter)

1. Not for Profit Project

英国国内の非営利団体の直面するビジネスの課題について分析・提案を行うコンサルティングプロジェクトです。比較的小さいクライアントが多いと言えます。MBAコースの開始とともにスタートするためクラスの皆にとって初体験のプロジェクトとなり、それが故にチーム内の融和形成に時間を要します。コアコースで皆がビジネスに関する幅広い知識を得る前なので、バックグラウンド勝負、即ち英語の流暢な者やコンサルティングの経歴を持っている者に引っ張って行ってもらう、という形になりがちだと思います。ただ、皆が手探りでプロジェクトを進めていくという苦労の共有があるためか、Not for Profit Projectで一緒になったクラスメートとはコースを通じて仲良くなる傾向が強いと思います。

 

2. M&A Project (シミュレーション)

これは外部クライアントを持たず学校の教授陣を相手にしたインターナル・プロジェクト、かつ実際のビジネス現場でのM&Aプロセスを、最大限仮想体験しようとするヴァーチャル・プロジェクトでもあります。我々は、学校が選定したとある英国企業のM&A担当チームの役回りになり、自社企業の事業環境分析、自社のValuation等をまずは行います。次に世界中の企業の中から買収ないし提携したい3社をピックアップし、その1~3位までの順位付け、その選定理由、想定されるM&Aシナジーなどを教授陣にプレゼンします。最後のハイライトは、教授陣との対決です。教授陣が被買収先のボードメンバーの役回りになり、我々とM&Aのネゴシエーションを行います。こちらからの提示条件の不備、企業文化の軽視などがあれば、容赦の無い反撃に会います。

 

3. UK Consultancy Project

英国内非営利企業→英国内営利企業→国際的営利企業と段階を踏んでいく当校MBAのConsultancy Projectの、2番目に位置するプロジェクトです。年によって企業は変わりますが、BMWなど一部海外の企業が参加することもあります。営利企業、中には大企業も含まれてきますので、成果物(プレゼン、レポート)への要求度・突っ込みなどはNot for Profitよりはるかに厳しいものになると思います。この時期になるとクラスメート個々の特徴、強みと言ったものがだいぶ見えてきますので、チームワークもだいぶスムーズになるかと思います。なお、当校MBAはコア科目内での統計学の履修は無く、代わりにこのUKCPの一環として統計学のオンライン講座を受講して基礎を身につけます。これがUKCPのアセスメントの一部を構成します。

 

4. International Business Project

MBA課程の集大成となる最後のプロジェクトです。約15か月に渡って学んだ各人の持つ知識、経験をフル活用してプロジェクトに臨むことになります。プロジェクトの期間は約3か月で、クライアントには世界的に有名な大企業も含まれ、プロジェクトのテーマもUKCPと比較すると格段と難しいものとなります。また、ほぼ全てのチームが英国国外を現地調査(インタビュー等)のために訪問しますが、これはチームメイトとの思い出を作る貴重な時間ともなります。このプロジェクトでは自分たちでチームメイトを決めてチームを組むことになりますので、これまでにクラスメートの特徴を把握し、お互い補完し合えるチームを構成することもプロジェクトの成果を左右する一つのポイントです。

 


Exchange Programme (Second Year Autumn)

MBSは世界各国の大学とExchange programme(交換留学制度)を提携しています。

学内にあっても30カ国以上の国籍からなる多国籍な環境で学ぶことは出来ますが、Exchangeは自身の視野をより大きく広げる最良の機会です。MBSでは毎年およそ半数の学生がこの制度を利用して、二年時の8~12月に交換留学に行っています。自分の興味ある分野に特色のある大学を選んだり、卒業後に就職を検討している国の学校を選んだり、旅行やナイトライフを満喫するためだったり、Exchangeに行く理由は様々ですが総じて満足度は高いようです。倍率は希望する学校、年によって様々ですが、Class of 2017では全体で約2倍でした。希望される場合、1年目の秋学期でなるべく良い成績を取っておくことをお勧めします。

 

Group Work

ここで、Manchester Business School MBAの根幹をなす、Group Workについて概観したいと思います。当校MBAは、前述した通り夏~秋のエレクティブの期間を除いて常に何らかのプロジェクトが進行しています。エレクティブも、一部ファイナンス系の科目を除けば期末試験というのはほとんどなく、グループプレゼン、グループレポートで評価されます。要するに、グループワーク漬けなのです。ビジネスの現場に戻った際には何らかのグループに所属し、そのグループで仕事を進める事が多いでしょうから、グループをリードし、まとめ、裏方として支えた経験は、グループの生産性を高めるスキルとして一生の宝になるものと思います。

 

Foundation in Business Administration and English (First Year Summer)

MBA本プログラム前にOptionalな'Manchester Business SchoolでFoundation in Business Administration and English Courseが'提供されています。期間は8月初旬からの1ヶ月となっており、講義構成はBusiness Englishと主なビジネス関連の講義が 1:1 となっています。

Business Englishでは少人数を活かした、プレゼンテーションやディスカッションの実践練習が行われます。

ビジネストピックは、教授陣からアカウンティング、戦略論、組織論等、MBA授業科目のハイライトをMBAスタート前に学ぶことができます。MBA授業では最初専門用語に苦労することもあるため、このコースで学んでおくことで秋以降の授業の理解が深まると思います。

詳細はこちらから↓
http://www.mbs.ac.uk/executive-education/programmes/foundation-business-admin.aspx

 

本コースに関するブログはこちらから↓

Foundation in Business Administration and English に参加して