NfPプロジェクトを振り返る

こんにちは!Class of 2017のYMです。多忙な第一期秋タームを終え、冬タームに入りました。今回は、秋タームに行われたアライアンスマンチェスタービジネススクール(AMBS)の特色の一つであるコンサルティングプロジェクト=Not for Profit Project(非営利団体向け:通称NfP)についてご紹介したいと思います。

● プロジェクト内容について

 

AMBSでは、”Learning by Doing”という方針のもと、約一年半の履修期間に計4回のコンサルプロジェクトが行われます。チームメンバーは4-5名で構成され、最後のプロジェクト以外は全て学校側がメンバーを選定し、さらに、各チームにスーパーバイザーが1名割り当てられる仕組みになっています。多様性を重視するAMBSでは、職種や国籍が重ならないよう工夫したチーム編成が行われるため、誰と組むか分からない上、誰と組んでもそれなりに上手くこなすことが求められます。私のNfPのチームは、元医療機器セールス担当のエジプト系イギリス人男性、元空港システムエンジニアのレバノン人男性、元コンサルタント会社勤務のインド人男性、元政府系石油企業のコロンビア人男性の5人構成でした。文化もバックグランドも異なるため、課題へのアプローチや議論のスタイルも様々で、初めは戸惑うことばかりでした。ただ、9/12~15に湖水地方で行われたチームビルディングアクティビティ(Lake Brathay)のお陰でお互いの理解が深まり、それ以降状況は改善されたと思います(ちなみに、このLake BrathayはAMBSの人気イベントの一つなので、より詳しく知りたい方は気兼ねなくご連絡下さい)。

 

さて、肝心のプロジェクトの内容ですが、私のチームはイギリスのCheshire地方にある小さな博物館の改築に伴い新設されるカフェのビジネス計画案(向こう3年分)を3ヶ月間かけて作成するというものでした。具体的には ①新規カフェのメニュー提案、②競合調査、③内部リソース分析、④損益見込みの作成 というもので、同じクライアント向けに市場調査を行う別のチームと協働してプロジェクトを進めるというものでした。チーム内のみならず、他のチームとの調整も必要とされるためChallengingなプロジェクトでしたが、通常のビジネスでも同じようなことは起きるので良いシミュレーションになったと思います。NfPにおけるその他のプロジェクトとしては、マンチェスターならでは!のNational Football Museumのウェブサイト上でのMonetisation提案や、Big Life Groupという英国ソーシャルビジネスの市場リサーチ等、地の利を活かした非営利団体向けのプロジェクトが計20個ほどありました。なお、希望どおりのプロジェクトを担当することができるかどうかは、他のチームとの競合具合によって変わってきます。各チームには第5希望まで宣言する権利が与えられますが、競合した場合には教授陣に最終判断が委ねられ、全体のバランスを考慮したプロジェクト選定が行われます。

 

 

● 苦労した点

 

私は前職で部門間調整を行った経験があったので、初めはチームのコーディネーター役を買って出ました。ただ、個性が強いメンバーばかり(2人が学生委員長に立候補、1人は副委員長に立候補、1人はアントレプレナークラブのリーダーに就任)で、私を含めお互いに譲らない性格だったため全体管理に苦労しました。色々と自身のアプローチを変えてみましたが堂々巡りで時間ばかり経つので、途中から役割を変えて仕切りはイギリス人に任せ、私は損益計算書見込みの作成とクライアントとの窓口に専念しました。損益見込み作成に関してはチーム内で誰も経験がなかったこと、当プロジェクトの主要な部分であったこと、自身の専門性を活かすことができたこと、作成したファイルがスーパーバイザーから”sensible”と評価されたこと等から、この役割変更は今振り返ると正解だったと思います。ただ、国際的なチームをまとめるという点では成功しなかったので、自身の反省点として次のプロジェクトに活かしたいと考えています。

 

もう一つの苦労は、時間管理でした。当プロジェクトに加え、他の授業7科目が並行して行われ、うち4科目は期末に筆記試験があるため、とにかく全てやるには時間が足りないんです。ただ私が思うに、学校側の狙いはここで、時間管理とチームワークの重要性を気づかせることが目的だったのかもしれません。「あれもこれも全部いっぺんにできねーよ!」という思考から、「どうやったらこれらを制限時間内に上手くまわせるか?」という思考に半強制的に切り替えさせられたと感じます。もちろん、この姿勢は実際の仕事においても重要なことなので、今振り返ってみるとこの短期間で経験したことは非常に意味のあることだったとつくづく思います。

 

 

● 気づき・学び

 

さて、私がこのプロジェクトで学んだことはクライアントと共にアイデアを作成していくことの大切さです。私のチームは当初、カフェ事業を黒字化するためのアイデアをある程度固めてからクライアントにアプローチしようと考えていました。ただ、9月半ばに行われた中間発表の時に、教授から”always check with your client”と指導を受け、クライアントへすぐに経過報告したことで、ぶれていた方向性を修正し、不要な作業を省くことができました。また、時にはクライアントが何を必要としているか分からないというケースもあるので、最終成果物のイメージとそこに至るプロセスを小まめに確認しながら進めていくことが肝要と感じました。12月のクライアントへの最終発表日まで紆余曲折しながら色々と苦労はありましたが、当日のクライアントからの反応は良好で、我々の提案の一部を「実際に検討したい」「そのシステムの費用について詳細を教えてほしい」等、ありがたい声をいただくことができました。自分たちがやってきたことがクライアントのビジネス計画作成に貢献できそうなことが分かり、満足感でいっぱいになりました。

 

 

以上、AMBSのNfPプロジェクトについて紹介させていただきました。今季の冬タームからは、UK Consultancy Project という新しいプロジェクトが始まります。引き続き頑張りたいと思います。